A04・A05-1

言葉の発達と吃音の関係について

こどもがなめらかに話せるようになることは、例えば上手に泳げるようになるのと似ています。試行錯誤しながら少しずつ泳ぐフォームをマスターし、泳げる距離が伸びたり、スピードが上がったりして、泳ぎが上達していきます。話すことも同じで、家族や周囲の人の真似をしながら話し方をマスターし、ことばが増えたり、長い文章を話せるようになったり、話すスピードもあがっていきます。この成長が著しいのが幼児期です。この間、つっかえたりもするのですが、なめらかに話すことをくり返していくことで、なめらかに話す神経回路が強くなっていくのです。

吃音があるかどうかに関係なく、小学校低学年の時期に、正しい発音で話す能力(「構音」と呼びます)がだいたい完成します(幼児らしい舌足らずのような発音がなくなる頃です)。この頃までに、つっかえる話し方(例えれば、あまり効率的ではない泳ぎ方)が定着して(クセづいて)しまうと、それを自分で変えることは難しくなってきます。

幼児期は言語の学習期なので、自然に治る力も大きく、治療が必要な場合も、ほんの少しの手助けで改善することが多いのですが、小学校の中学年頃より後は、自然に治ることが少なくなります。ただし、治療を受けなくても自分で治したという大人の方もけっこうおられます(そのことを自分から言わない限りわかりません)。

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